普段あまり目にすることがない言葉ですが「QCDS」という言葉を知っていますか?工場に関する用語には、普段の生活にあまりなじみのない用語が使われていることが多々あります。QCDSとはどんな意味でしょうか?ここではそんな工場で使われている用語について、工場のお仕事求人サイト「工場JOB総合サイト」を運営している、日本ケイテムが簡単に解説していきます。
QCDSとは
QCDSとは、製造業で使われている生産活動や製品を評価する指標に使われている言葉です。QCDSは英語のアルファベット
・Quality(品質)
・Cost(コスト)
・Delivery(納期)
・Service(サービス・サポート)
の4つの英単語の頭文字「Q」「C」「D」「S」を取って並べた用語です。
製造業はモノづくりをし、生産物を販売することで利益を生み出します。買ってもらうためには、お客様に満足してもらう製品を作らなければなりません。お客様が満足する製品を作るための指標として「Q」「C」「D」「S」つまり「品質」「コスト」「納期」そして「サービス・サポート」の4つは欠かせない要素になっています。
Quality(品質)
品質を保つことは、製造業でとても大切な事です。常にお客さんが求める水準の品質を保って納品しなければいけません。開発や設計の段階で品質の高い製品とするのはもちろんのこと、製造過程でも、不良品が混じらないよう徹底的に品質を管理します。
Cost(コスト)
製品をつくる時にはお金がかかりますが、顧客満足度をあげるためにはコストを下げることも大切です。お客様側からすると、安い製品の方が嬉しいのは当然ですね。とはいえ、製造過程では、原材料費や人件費、資材費、光熱費、外注費などあらゆる面で費用がかかります。企業としては利益を最大化したいため原価をできるだけ抑えたいところですが、抑えすぎると品質の低下につながる可能性も出てきてしまうため、コストと品質のバランスを保つことが大切となってきます。
Delivery(納期)
製造業ではいつまでに納品しなければならないという期日、納期があります。顧客が求める納品期日に間に合うよう、生産計画を立てて生産に取り掛かります。繫忙期になると、人手が足りなくて納期がギリギリとなってしまうこともありますが、顧客が指定する期日までに納品できなければ顧客満足度は大きく下がりますし、失注につながることもあります。
Service(サービス・サポート)
お客様へのサービスやサポートも要素のひとつです。品質、コスト、納期という要素に加えて、どんなサービスを受けられるのか、アフターサポートがあるのかなど、サービスの質やサポート体制もお客様にとっては大切な要素になっています。
QCDSとQCDの違い
「QCDS」という言葉の他に、製造業の現場で生まれた「QCD」というQuality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の3つの英単語の頭文字を並べた言葉があります。QCDは製造業において、欠かすことのできない特に3つの重要な要素を並べています。QCDを向上させることは、製造業においてとても大切です。この3つの欠かせない「QCD」の要素に近年、製造でのサービスやサポートを向上させる必要性を受け、「Service(サービス・サポート)」を追加したのが「QCDS」という言葉です。
SをSafety(安全)という要素とする考え方もあります。製品や生産活動のQCDSを見える化し、より製造業を安全に管理する必要性を提唱しています。
QCDSの優先順位
QCDSは全て同時に向上させるのが難しい要素です。例えば、コストを優先したために品質が下がる、納期を優先したために品質が下がってしまうことがあります。また、品質を優先するために、コストが高くなる、納期が延びてしまうこともありえます。品質を犠牲にせず、状況によりコストと納期、サービスの優先順位を変えるなど、全部の要素のバランスを取りながら向上させていきます。品質がよいことは最優先で、コストを下げ、納期を早め、サービスを向上させる改善が日々行われています。もちろん、現場の意見をしっかり聞くことも大切ですね。
今回はQCDSという言葉について説明しました。工場の運営には欠かせない要素になりますが、実際に働くうえでは、なかなか感じづらいかもしれません。ただ、このようにQCDSのバランスが考えられた上で工場が動いていると考えると、なぜ「品質」を保つためと必要だと言われるのか、どうしてこの「納期」に間に合わせないとならないのかが分かりやすくなります。繁忙期は納期に間に合わないから残業が増える、ということがあるかもしれませんが、こうしたバランスのとり方や実際に働くスタッフの努力があって、工場の運営が成り立っているわけです。工場のお仕事は、内容によっては繰り返し同じような作業を行なう業務も多くあります。こうした言葉や運営の仕組みを知っておくと、その一つひとつの業務が日本のモノづくりを支える大切なお仕事である、とより理解できますね。
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