スタッフインタビュー(静岡県愛鷹製作所 菊澤 豊さん) | 工場JOB総合サイト

スタッフインタビュー

静岡県愛鷹製作所 菊澤 豊さん

現場へつながる「安心」を育てる

2012年の入社以来、月曜は寮の整備と受け入れ準備、火~木曜は新人研修、金曜は事業所の安全巡視とフィードバック作成という一週間の流れで、毎週現場へ向かうスタッフさんの準備を整えています。2013年に静岡県(富士宮)に開設したトレーニングセンターは、安全・品質・ルール・マナーを短期間で身につけられる入社時教育の拠点。職長教育(法定)や、有機溶剤・刃物など労災リスクの高い工程向けの追加教育もここで実施します。第一に、スタッフさん自身が安心して現場に入れること。その安心を共に育み、自然に広がっていく変化の起点になる場所だと考えています。

3日で「品質と安全の土台」をつくる

研修3日間で、教育に割り当てられるのは実習も含めて約14時間。初日は実習を通じて得意分野や課題を確認し、2~3日目で現場ルール、安全、品質管理、化学物質、国内外法規を学びます。要となるのは「作業ルールの遵守」と「手順書の確実な運用」。ミスの予防に直結し、安心して作業できる基盤となります。設備の再現は難しいものの、今はクライアント様の実物サンプルを扱えるようになり、写真だけの頃より集中度も理解度も高まってきました。講義では、平易な言葉や現場での実体験の共有、質問や対話を通じて巻き込み、関連付け・動機付け・反復で、それぞれが自分の中に定着していけるよう支えます。3日間でまず変わるのは、スタッフさんの表情。安心して話せる空気の中で、前向きな視線が増えていくのを感じます。

研修後に生まれる「意味のつながり」

「学校にあなたのような先生がいたら、勉強が好きになれたかも」「今日、初めて意味がわかった」。この言葉に、喉が枯れるまで話してきたことも報われたとを感じますし、それと同時にもっとわかりやすく、と身が引き締まる想いです。研修後、スタッフさんの目つきは柔らぎ、警戒が解ける。衛生管理者としての安全巡視で、初心者腕章が外れ、帳票を書く姿に出会うたび胸が熱くなります。「今、いい感じでやれてます」と声をかけてくれる人もいる。口調と目の落ち着きが物語る成長。私は“現場の成果”と“人の成長”をつなぐ役割を自覚しています。

進む「多様化」寄り添う育成

現場には、年齢、経験、国籍、得意・不得意、働き方の希望など、さまざまな背景を持つスタッフさんが集まります。誰にとっても「ちょうどよい学び方」は違います。だからこそ、伝え方や実習の設計を柔軟に切り替え、個々の強みを活かしながら苦手を無理なく補えるようにします。ヒントや事例を示しながら、気付きが自然と生まれる工夫も取り入れ実践しています。 スタッフさんが安心して働ける力が備われば、現場の動きは自然と整っていきます。研修で芽生えた理解と手応えは、職場の環境づくりや作業の適正化、健康意識の高まりへ波紋のように静かに広がっていく。その波をスタッフさんと一緒に育てていきたい。今日の一歩が、明日の安心へ。私たちはその歩みに寄り添い続けます。